コザクラインコ東京(東京都足立区(北綾瀬))
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コザクラインコの種類や羽色について
- 2025/06/11 (Wed)
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毎日さまざまなお問い合わせをいただきますが、その中でも最も多いのが、コザクラインコの種類や羽色に関するご質問です。そこで今回から、コザクラインコの種類や羽色にまつわる謎についてご紹介いたします。
2016年、Dirk Van den Abeele氏によって『Lovebirds Compendium』というマニュアルが発行されました。この書籍はコザクラインコを含む「ボタンインコ属(Lovebirds)」に関する遺伝学やその仕組みを解説したもので、当時としては画期的な内容を持ち、遺伝子や羽色に関する多くの謎を解明するものでした。
このマニュアルは、世界標準の教科書として位置づけられ、コザクラインコの種類や羽色の表記方法を国際的に統一しました。
ただし、すべてを解明したわけではなく、あくまで当時判明していた範囲に基づいた内容です。その後もゲノム解析の進展により、数多くの新たな発見が報告されています。
とはいえ、羽色の基本的な分類や表記方法については、現在でもこのマニュアルの考え方が世界中のブリーダーたちに広く採用されています。
今回は、その中でも最も標準的な種類と羽色について、分かりやすくご説明いたします。
では、以下の写真のコザクラインコをご覧ください。このコザクラインコは、どのように表記すればよいでしょうか?
まず、最初に理解すべき点は、コザクラインコは遺伝子の影響を一切受けていない「ニュートラルな状態」では、羽色が青色または緑色のいずれかになるということです。
つまり、コザクラインコは、この2種類に分類されます。したがって、写真のコザクラインコは「青色タイプ」のコザクラインコであると判断できます。
さらに、青色タイプのコザクラインコの顔色は白色、緑色タイプの顔色は赤色になります。世界的には、顔色が赤いコザクラインコを「RF(レッドフェイス)」とは表記しません。同様に、顔色が白いコザクラインコに対しても「WF(ホワイトフェイス)」という表記は用いませんし、そのような遺伝子もありません。
ところが、特に日本国内においては、顔色が白いコザクラインコを「WF(ホワイトフェイス)」と表記している例が見られます。
しかし、このような遺伝子は存在しないことからも、その表記は明らかに誤りであるため、ご注意ください。
また、青色タイプのコザクラインコについて、あえて羽色を明示したい場合は「*blue*」または日本語で「ブルー」と表記することもあります。
ただし、青色は本来「ニュートラルな色」であるため、通常は表記されません。
とはいえ、意図的に色の印象を明確にしたい場合には、「*blue*」あるいは「ブルー」と記載することがあります。
次に、コザクラインコの「種類」は、基本的に遺伝子名で表記されます。
今回の写真のコザクラインコが発現している遺伝子は、「ダーク」と「バイオレット」の2種類の遺伝子です。
したがって、このコザクラインコは「ダークバイオレット」に分類されます。
より詳しく補足した表記としては、「ダーク*blue*バイオレット」または「ダークブルーバイオレット」などと記されることがあります。
■ まとめ:
1. コザクラインコは、遺伝的な影響を受けないニュートラルな状態では、羽色が青色または緑色になる。
2. 青色タイプの個体の顔色は白色、緑色タイプの顔色は赤色になる。
3. 青色はニュートラルな色であるため、通常は表記されないが、あえて表記する場合は「*blue*」または「ブルー」と表記することがある。
4. コザクラインコの種類は、遺伝子名で表記する。
以上の4つの要素から、コザクラインコの種類は決定され、表記されています。
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